企業の場合で簡単に言うと、自分の将来の退職金を、現役時代のうちから自己責任で運用する仕組みです。
それまでの制度は、退職時のポストや勤続年数などで退職金は決まっていました。条件が同じなら、同じ額の退職金がもらえました。
確定拠出年金は違います。上手に運用した人がたくさんの退職金を受け取ることができる仕組みなのです。
この仕組みを採用している会社の従業員は、いまや、250万人を超えているそうです。
平成13年10月に公的年金に上乗せされる部分における新たな選択肢として確定拠出年金が導入されました。
厚生年金基金や適格退職年金等の企業年金制度等は、給付額が約束されるという特徴がありますが、従来、以下のような問題点が指摘されています。
(1) 現行の企業年金制度は中小零細企業や自営業者に十分普及していない。
(2) 離転職時の年金資産の持ち運びが十分確保されておらず、労働移動への対応が困難。